主にInDesignによる新聞組版Tips中心です。Mac使いですが業務はWin多め。Win DTP Tipsを増やしたい

【InDesign】【スクリプト】ドキュメント依存の環境設定「キーボード増減値」を、毎回自分仕様で開くstartup

EQUIOSの特色出力が上手くいかず(課長にやって貰ってる)、半ば自暴自棄になりながら更新です。要は暇なだけ

InDesignの環境設定は、アプリケーション依存とドキュメント依存がそれぞれバラバラなのはご周知の通りですが、キーボード増減値は人により好みがあり、デフォルトの0.25mmから0.1mmに直す人が結構います。

ajabon.catfood.jp

環境設定→ 単位と増減値→ キーボード増減値

同じドキュメントを複数人で作業する場合、誰かが0.1mmにしてると、矢印キーのオブジェクト移動が一向に進まないわけだ!shift 10倍でも我慢限界。場合によっては便利ですが、コイツらよく我慢できるな。それとも矢印で移動する事ないのか。

速攻環境設定開いて戻してますが、毎回やられると徐々にイライラが溜まってくるので、開くとき強制的に0.25mmに戻すスクリプトにしました。


//DESCRIPTION:AFTER_OPEN_doc環境設定「キーボード増減値」を0.25mm(らーでぃ)

#targetengine "ViewPreferences_CursorKeyIncrement_2023"
app.addEventListener("afterOpen", main);
function main(myEvent) {
    var myTarget = myEvent.target;
    if (myTarget.constructor instanceof LayoutWindow)
    { return; }
    if(myTarget != null)
    {
        myTarget.viewPreferences.cursorKeyIncrement = "0.25mm";
        }

    }

キモは、

var myDoc = app.activeDocument;

ではドキュメントが開ききる前にもう判定されてしまい、errorになるので

var myTarget = myEvent.target;

のfunctionにする事と、after/before Openに関してはドキュメントとレイアウトウインドウの2回発動するというInDesignの仕様に対応する

 (myTarget.constructor instanceof LayoutWindow)

if判定を入れること。

毎度お馴染み、Startup Scriptsフォルダーに入れて下さい。

InDesignスクリプトパネル→ ユーザー(フォルダー)右クリ→ エクスプローラーで表示→「Startup Scripts」フォルダーを作成
これで毎回イラッとする事がなくなります、やったー。


好きな時にどちらかへサッと変更したい方は、

app.activeDocument.viewPreferences.cursorKeyIncrement = "0.1mm";

て一行スクリプトを0.1mm, 0.25mmの2種作り、お好きなショートカット設定したらいいだけ。

二度目の、やったーーー。


参考:
まんまじゃないかって、言わないで(ぃゃいいよ)

uske-s.hatenablog.com 結局特色出力の件は、InDesign書き出しのインキ管理で一旦解決させたさ(でも腑に落ちぬ