主にInDesignによる新聞組版Tips中心です。Mac使いですが業務はWin多め。Win DTP Tipsを増やしたい

秀丸エディタでJedit「複数一括置換」を再現 ※マクロ

秀丸はいいぞ

突然ですみません(

世の中を検索するとエディターは「VS Code! 時代はVS Code!!」「WEB屋ならAtom」「Vim VS Emacs」「漢は黙ってサクラエディタ」辺りしか出てきません。

しかしこちとら、DTP日本語メイン。初期状態では日本語の禁則処理すら覚束無いエディターなんぞに、用はない! 暴言 ※サクラエディタは別です


みんな大好きJeditが身に染みついているMac DTPerな皆様が、Windowsに移行する際に障壁となるのが「複数一括置換(正規表現)」。だが、忘れていないだろうか。「お前の不満など、先人がとうに解決済みだ」。そう、ほぼそのままのマクロがちゃんとある。

変換リストによる連続置換マクロ (ListReplace.mac)

秀丸マクロ随一のプロフェッショナルといっても過言ではない、おなじみ山紫水明さんです。

ただ例によって作者さん説明が初心者向けでない()ため、今回スクショ付きでご説明。

本当は秀丸の必須設定とかモジュールとか先に説明したいところですが、これが膨大な質量でなかなか厳しくて…


マクロのインストール

田楽(でんがく)DLL(マクロ用UIモジュール)必須です!ダウンロード及びインストール・登録は後日出来だら書きます(酷い)←後で思い出した
  1. 上記リンクからzipをダウンロード、ListReplace.macをできれば親フォルダーごとマクロフォルダーへ。
    マクロフォルダーの指定は(メニュー)その他→動作環境→環境→パス

  2. (メニュー)マクロ→ マクロ登録→ 対象(エリア)選択・空いている場所を選択しファイルを登録・任意タイトルとグループ(対象)名を付けて完了。※対象1~10はマクロのトップメニュー用
    マクロ登録画面

    マクロ登録数が80に限られるのが、秀丸最大の弱点だと思う


実行

例題。

Jeditでおなじみ、正規表現でのハイライトカラーUnicode番号表示も可能だ!

置換例。「木曽路は」と「すべて」を入れ替え、前後のスペースを削除

秀丸の検索置換機能

上記を、マクロから実行してみる

(メニュー)マクロ→ 対象の分類→ ListReplace(任意名)選択

  1. トップ画面→ 変換小リストの作成
    ListReplaceトップ画面

  2. ここで残念仕様、このウィンドウではこれ以上の長文を受け付けません(UIの長さに比例?)。一旦「名前を付けて保存」後、デスクトップ上でテキストデータを編集します。
    「パラーメータ」はr(正規表現のみ推奨(c=大文字小文字を区別 を入れると、何故か日本語置換できなくなりました)
    半角27字?

  3. 名前をつけて*.txt保存。エンコードとBOMは何でも良さそう。
    記憶しやすいよう、マクロと同じフォルダーが吉

  4. デスクトップ上からこのリスト.txtを開き、書き足して上書き保存。複数作るには改行で区切り、最終行の改行はあってもなくても可。
    編集前

    編集後

  5. 改めてListReplace上で、編集したリストが選択されていることを確認した上で「置換実行」
    「リストの確認・修正」から更に増やす事も可。

  6. 実行プレビューが見え、confirmメニューが表示→ OKなら「このまま確定する」
    ここで取り消しもできます


2)でリスト数を無限?に増やせますが、モニターからはみ出て触れなくなるので、4)5)の編集で増やす方が楽。※次回利用時は、デフォルト値20に戻ります

因みに置換グルーピングは秀丸固有の\fも可能、7つ以内の制限付き。(丸パーレンは確か10)


これだけ賛美しておいて言うのも何ですが

パラメータ「大文字小文字を区別する」がアカンのって、結構最悪では?← 私は同時に他の関数も入れてマクロを自作する事が殆どなため、実はこれを使う事は殆どありません… 更に何てことを←

秀丸のマクロの良いところは独自文法が激簡単なことですが、サクラエディタも比較的簡単な上無料ですし、さほど多機能を求めないならそちらを選ぶのもアリでしょう(何故最後にそんな事を)

※最近は秀丸もさくらエディタも、Windows素のままでJavaScriptを挿入できるそうです。