【Windows】Illustrator・InDesignをバージョン別に開く(DTPOA)
DTP Advent Calender 2019の7日目の記事です。
下位互換しているようで微妙にしてない、Illustratorの正確なバージョン情報はできる限り知っていたいもの。
そしてAdobe Bridgeメタ情報で見られるIllustratorバージョン情報が、「保存バージョン」ではなく「最後に開いたIllustrator自体のバージョン」である事は、一部のマニアックな人々にのみ知られた話。
Mac版には、これ以上はない超優良ツール
が存在しますが、Windows版はなかなかない。バージョン情報だけなら
古くは
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いーぴーせれくと・いられせれくと(とろ庵)
がありますが、ご覧の通り更新状況が捗々しくない。
InDesignだけなら
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open_the_indd(CS5)
が存在しますが、知りたいのは主にイラレなのよね。ということで、私は普段主に
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DTPOA(InDesignerの悪あがき 様)
に頼っています。
XMP情報をダイレクトに表示するだけなので、他ツールの様にAdobe側のアップデートによる改定不用なのが利点。まだしばらくはv0.1.1のまま大丈夫だと思います。
使い方:
v0.1.1.ダウンロード(zip)InDesignerの悪あがき
まずコントロールパネルで、.NET Framework(v4.0以上必須)を確認する
※まさかと思いますが無い(古い)場合、ダウンロードページ(bitを間違えないで下さい)
それが終わったら、
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Cドライブ:Program Files→ Adobe→ Adobe Illustrator xx→ Adobe Illustrator(本体のショートカット)
shift押しながら右クリック→ 「パスとしてコピー」 -
DTPOAを解凍後好きな場所に置き、起動(ダブルクリック)
- Setting→ まずIllustratorタブを選択、ウインドウの中身を全てDelete→
新規に登録アプリ名(バージョン)を入力、改行→
コピーしたパスをペースト。不要な両端のダブルコーテーションは削除
- 「Save」押して、Settingを終了
※「送るメニューに追加」「Send To表示」は、右クリックメニューに入れたい場合に押す、の筈(ですが、ここに全バージョン見えるとそれはそれで鬱陶しい気が。手動でもできますし)←ググって下さい - InDesignタブも、同様に繰り返す
※Photoshopは、私の環境では上手く動きませんでした -
バージョン別・OS別に作成保存した*.inddを用意
※関連付け設定に使います -
6で用意したドキュメントを、DTPOA本体にドロップ
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DTPOAが起動し、開くバージョンを訊いてきます
- InDesignは左下「自動起動項目に追加」をチェックし、ドキュメントを作成したバージョン名をダブルクリックして開く。
※バージョンを間違えないよう、くれぐれも気を付けて下さい!
※Illustratorでは、左下の自動起動をチェックしないで下さい!
関連付けを間違えた場合、DTPOAを削除し再インストールしてやり直して下さい。
実行したバージョンは、次回からそれぞれのバージョンで開くようになります。未登録のバージョンがあると、上の画面が開いて尋ねてきます。
拡張子の関連付けをDTPOAに変更しても問題ありませんが…アイコンが全てアレになります。
Windows 10になってから、アプリ全般に拡張子の関連付けが上手く動作しない不具合がたまにあるので、迂闊にやるのはお勧めしません。
- *.indl、*.indbは未対応
- Illustratorのバージョン表示は、左:保存(互換)バージョン 右:最後に開いて保存をかけたアプリバージョン
- レガシーCC(v17〜v23)の保存バージョンは、常に17.0になります。
- 途中経由したバージョン・OSを全て調べるには、ExifToolをインストールしXMP情報を見る必要があります。
- その他、ちょっとした注意(ものかの)